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2022年10月の気になる新刊

すっかり秋の気配になってきました。 天高く馬も本棚も肥ゆる秋。10月も見逃せない新刊5冊をピックアップ! Tyger by SF Said Illustrated by Dave McKean Official Website 今年もっとも待ち遠しかった本! "Varjak Paw" "Phoenix" で高い評価を得てきた作者が、9年の歳月をかけて書き上げた本と言われては、期待せずにはいられません。しかも今年は寅年! 破滅の危機に瀕した世界で、アダムたちはそれを救うことができるかもしれない神話的な魔法の動物、Tyger を見つける。しかし、Tyger は危険にさらされていた。手遅れになる前に、Tyger を助け、世界を守ることができるだろうか? Children of the Stone City by Beverley Naidoo Official Website 児童文学賞最高峰の一つカーネギー賞受賞作家の最新作。 現在の世界にいまだ残る不平等の社会にヒントを得て書かれたそうです。南アフリカの人種隔離政策アパルトヘイトに反対し、亡命した作者だからこそ書ける題材かもしれません。 アダムたち家族は二級市民で、支配階級の許可のもとストーン・シティで暮らしている。彼らは規則を守り、支配階級者たちを怒らせるようなことは決してしてはいけない。あるとき友人が支配階級の少年たちに大胆ないたずらをし、アダムはその「犯罪」に巻き込まれてしまう。 Outside Nowhere by Adam Borba Official Website 不思議なカバーの絵に惹きつけられるこちらは、人里離れた場所にある奇妙な農場での、謎に満ちたひと夏の冒険のお話。 パーカーは、何にでも首をつっこむイタズラっ子。手を焼いた父親にある農場に送られ、他の5人の子どもたちと一緒に働くことになってしまった。つらい労働にも慣れ、やりがいを感じはじめるが、ある朝、奇妙なできごとが起こる。納屋の屋根の上に乳牛を見つけたのだ。パーカーは、農場の畑で何か不思議なものが育っているのではないかと思うようになる。 The Book That No One Wanted to Read by Richard A

9.11とその後を伝える児童書たち

2001年9月11日火曜日午前8時過ぎのニューヨーク。 日本では夜の9時過ぎに、衝撃的な映像が飛び込んできました。 その事件は、現在のアフガニスタンの混乱、シリアの内戦、移民問題など、いまなお多くの人々、子どもたちに苦難を与え続けています。 しかし、あれから20年以上も経ち、あの事件を知らない子どもたちが増えました。かれらに語り伝えるために作られた児童書は、大人にとっても新しい気付きを与えてくれます。 ★合わせて参考サイトもオススメします。 9.11 Memorial & Museum U.S. Library of Congress ◆アメリカ編 America Is Under Attack by Don Brown Official website Horn Book 2011年ベストノンフィクションの1冊。 あの日の出来事を若い読者にもわかりやすいように、ハイジャック事件から、世界貿易センタービル、ペンタゴン、ペンシルバニアでの墜落、世界貿易センタービルの救出作戦から崩壊まで、時系列にそって解説された絵本。 I Survived the Attacks of September 11, 2001 by Lauren Tarshis Official website 世界を震撼させたその日、ひとりの少年はただ父親を探していた。 ルーカスがサッカーより好きなのは、パパの親友のベニーおじさんで、二人とも消防署で働いている。ベニーおじさんは、ルーカスにサッカーのすべてを教えてくれた。けれども、両親にサッカーは危険だからやめるように言われ、ルーカスはベニーおじさんに相談することにした。 翌朝、ルーカスがおじさんの消防署に到着した途端、知っていた世界のすべてが変わってしまう。 Escape from the Twin Towers by Kate Messner Illustrated by Kelley McMorris Official website Ranger in Time というタイムスリップするレスキュー犬 Ranger のシリーズ11作目。単独でも読めます。 2001年9月11日、世界貿易センタービルに到着したレンジャーは、リーシャとマックスに出会う。彼らは学校のプロジェクトのためにリー