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洋書を読みたい方に海外児童文学をオススメする理由

児童文学。 あまり読んだことがないな、興味もそんなにないです、という方。 「あなたが普段日本語で読んでいる本は、海外では児童文学なんですよ」と言ったらどう思われるでしょうか。 日本で児童書は「売れている」ジャンルとされています。 KDDI総合研究所が2020年に行った調査では、児童書が圧倒的な強さを見せています。 (引用元: https://rp.kddi-research.jp/download/report/RA2020003?_ga=2.190835052.676216222.1648355410-1749015873.1648355410 ) 出版の構成は、絵本が4割になるそうで、読み物が2割強。現在だとコロナでおそらく辞典などがもっと増えているのではないかと思います。 (引用元:同上) 都内の本屋さんに行くと、絵本や図鑑コーナーに、親御さんや子どもたちの姿をよく見かけます。あと、児童文庫コーナー。よみものなら『銭天堂シリーズ』『おしりたんていシリーズ』なんかが人気ですよね。日本の一般読者の方が想像される児童文学(児童書)ってこんな感じではないですか? 一方で、アメリカはどうかというと、こちらのデータが衝撃的でした。 (引用元: https://www.statista.com/statistics/422648/print-book-sales-usa-by-category/ ) なんと、大人の文芸作品より、子ども向けの文芸作品の方が売れている! それで、普段から感じている自分の感覚が少し裏付けられた気がしました。 日本の文芸作品って、海外でいうところの児童文学にあたるものが実は多いのではないか ということに。 たとえば、大ヒット小説の瀬尾まいこ『 そして、バトンは渡された 』(文藝春秋)は、すごく児童文学なんじゃないかと思うんです。まず、主人公が17歳。ちょっと複雑な家庭環境。周囲とのあたたかな交流。もし英語圏で書かれた作品なら間違いなく児童文学として世に出ていたのではないでしょうか。(くわしいあらすじや感想→ 出版社公式ページ ) あと、三浦しをん『 風が強く吹いている 』(新潮社)などに代表される青春小説。仲間との熱い友情、あつれき、達成する喜び。もう、児童文学のテー